※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
そのまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。
記事記載日:2009年03月18日
専業主婦になった理由(3)~胎児手術?~
前回の日記 の続きです。
診察を終えて、わたしの実家に
報告へ行こうということになりました。
当時は仕事を続けるつもりだったので、
実家の近くに引越そうと思い、
実家の近くの病院に行っていたためです。
病院の近くではタクシーを拾えず、
駅まで行こうということになり、
道々ダンナと二人歩きながら話をしました。
衝撃的な診断に戸惑ってはいましたが、
諦めるなんてことはできないと、
わたしは思っていました。
ダンナはもっと情報がないと
何とも言えないし、
何が最善の方法なのかわからないと
思っているようでした。
実家では、両親そろって
「今回は諦めたら」と言ってきました。
父には「母性本能に流されているだけだ」
とも言われました。
心配して言ってくれているのはわかっても、
ショックな一言でした。
いずれにせよ、今は明後日、
日曜日の診察を待とうということになり、
母もその診察に同席することになりました。
待ちに待った日曜日の診察。
超音波で赤ちゃんを確認してもらうと、
「たった2日で赤ちゃんの膀胱が
5mmも大きくなっています。
染色体異常ではなく、
尿路狭窄の可能性が高まってきました」
とのこと。
この時点で、尿路狭窄の可能性が80%、
染色体異常の可能性が20%
と言われました。
尿路狭窄とは、赤ちゃんの尿管のどこかが
狭まっているかつまっている状態。
尿の出口が小さいかないために
膀胱が大きくなり、
放置しておくとたまった尿が
腎臓に逆流して腎臓の機能が止まり、
生まれてきても助からないか、
お腹のなかで亡くなってしまうそうです。
いずれにしても
あまりいい状態ではないのでは、
と考えていると。
「染色体異常の場合は
処置することができませんが、
尿路狭窄の場合は、
おなかに赤ちゃんがいるうちに
手術することによって
助けられるかもしれません」
えっ、おなかに赤ちゃんがいるうちに
手術なんてできるの!?
そう思っていたら、
A先生が図示してくれました。
そのときの図がこんな感じです。
ヘタな絵ですみません(;^_^A
赤ちゃんの膀胱から羊水に抜ける
バイパス(シャント)を通すことで、
尿が腎臓に逆流することを防ぐことが
目的の手術です。
赤ちゃんが成長するにつれ羊水に占める
赤ちゃんの尿の割合が高くなること、
赤ちゃんは羊水を飲むことで
呼吸器官を発達させるため、
尿が羊水に抜けないと呼吸器官の発達にも
影響が出ることなどを考えると。
この手術をしないと
赤ちゃんは確実に助からないとのこと。
「ご両親の選択肢は3つ」
A先生はおもむろにこう言いました。
1 何も処置しないで赤ちゃんを産むこと。
2 現段階で諦めること。
3 16週以降に羊水検査をして
染色体異常かどうかを確認して
異常がなく尿路狭窄であることが
確定したら、シャント手術を行うこと。
「1の選択肢は、赤ちゃんは助からないし
母体に産む負担がかかるけれど、
堕胎したという罪悪感から
逃れることができます。
宗教的な理由等がなければ2の選択肢も
あると思います。
ただし、日本の法律では
22週以降の中絶はできないため、
この選択肢には
タイムリミットがあることを
覚えておいてください。
3の選択肢については、
医学者としては治療に興味があるが、
同じひとの親として
障害のあるお子さんを育てるのは
大変だと思います。
ご両親やご家族のみなさんで
よく話し合ってください」
この時点で、妊娠11週3日。
自分のなかでは
諦めるという選択肢はなかったけれど、
そう簡単に決めるのではなく、
いろいろ調べる必要があると
思っていました。
治療するかどうかは即断しなくとも、
少なくとも羊水検査を受けること、
それまでに自分たちなりに情報を集めよう
ということになりました。
次 に続きます。
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