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【胎児治療体験記】専業主婦になった理由(4)

退職の経緯

※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
そのまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。

記事記載日:2009年03月19日

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専業主婦になった理由(4)~限界~

前回の日記 の続きです。

赤ちゃんのことをいろいろ調べる時間が
あればよかったのですが、
当時のわたしは
仕事のピークを迎えていました。

妊娠11週、
つわりもまだまだ終わる気配もなく、
朝は通勤電車を降りて吐き、
仕事の途中でも吐き、残業中も吐いて。
体力的にもとてもしんどかったです。

ちなみに、
無事に今日で妊娠29週を迎えましたが、
未だつわりで減った体重が
戻ってきていません…。

元々専業主婦になる気持ちはなく、
会社に肩をたたかれないように、
いざとなったら転職もできるようにと、
昨年業務に関連する資格を取得しました。

そこそこ難関と言われている資格で、
勤めていた会社でも
取得者はそう多くない資格。

その甲斐あって、
勤めていた会社での女性の業務は
社内での資料作成等のサポートが
メインでしたが、
昨年の春から担当になった業務では
社外の定例会議に出席できるようになり、
業務の幅が広がりました。

ただ、会社のなかには、あてつけみたいな
ことを言うひともいました。
「資格持ってる=仕事ができるわけじゃ
ないし、資格なんか要らないよ」とか、
「別に私は資格持ってないしこの業務に
興味もないから、
資格持ってるやる気のあるひとが
仕事すればいい」とか。

小さな会社で長く勤めても後輩は入らず、
先輩とは経験が10年も違う。

そんな会社で
先輩と同じように仕事をしていても
仕事の範囲は広がらないし、
いざ会社が倒れても
外で通用する人間になんて到底なれない。

そう思って努力していただけなのに、
なんでこんなこと言われるんだろう?

頑張ったねと言ってほしいわけじゃない。
でも、何でひとの努力を嘲ったり
馬鹿にするようなことを
平気で言えるんだろう?

悔しくて、絶対にこの仕事はやり遂げて
ステップアップするぞと思っていました。

……その仕事のピークが
重なってしまったんです。

この業務、元々会社で請け負った業務の
範疇を超えた業務まで
社長が請けてしまったのですが、
社内で相談しても当時は
業務に精通しているひとがいませんでした。

一緒に仕事をしている上司は
体調を気遣ってくれていましたが、
他の仕事も抱えていて忙しく、
体が辛くても上司はわたし以上に
仕事を抱えており、
上司に任せることも到底できない。

右も左もわからないまま
大量の仕事の納期にせかされるように
仕事をしていました。

退社が22時23時ということもざらで、
経過観察のため通常の妊婦より多い
週に1回の健診日が
仕事の資料の提出日と重なっていて、
前日に資料をあげるためにタクシー帰りを
したこともありましたし、
土日も家に持ち帰って仕事をしていました。

精神的にも肉体的にも
かなり限界が近かったけど、
妊娠を言い訳に仕事から逃げたくない、
頑張る背中をこの子にも見てほしいと、
一生懸命仕事してました。

そんななか、総務のオバちゃんに呼ばれ、
こう言われました。

「子どもを産み育てることは
どんな仕事よりも尊いの。
社長に何回もアナタの仕事の件で
進言したけど、社長は変わらない。
赤ちゃんのことは
アナタ自身が守るしかない」

会社ではわたしの業務量について
配慮できないから、
赤ちゃんのことを考えるなら
自分で辞めなさいよ。

そういう風に言っているようにしか、
わたしには聞こえませんでした。

このオバちゃん、自分は働きながら
2人の娘を育て上げたことを誇りに思っているひと。

そのくせ、「うちは親戚が協力的で
自分で子どもをお風呂に入れたことはない」
とわたしに自慢げに話してくれたひと。

わたしより社歴が浅く、
総務だから当然直属の上司なわけでもなく、
今までのわたしの仕事振りを評価できる
立場の人間じゃない。

赤ちゃんの病気のこと、
慣れない仕事の精神的なプレッシャー、
つわりに加え、度重なる時間外労働…。

表面張力ギリギリのところで、
限界を超えないようがんばってきたのに。

何でこんなオバちゃんに
肩たたきされなきゃいけないんだろう?
と思いながらも、

仕事を辞めないことは
子どもを見殺しにすることだと
言われているようにしか聞こえなくて、
涙とともに言葉がこぼれ落ちました。

「わかりました。辞めます」

こころが、折れました。

に続きます。

2015年10月18日追記

もし、これを読んでいる方が
当時のわたしと同じような立場で
仕事を辞めないとと悩んでいるなら、
一言だけ伝えたいことがあります。

当時担当業務に精通する人が
社内にいなかったのですが、
わたしが退職することが決まる前後に
その業務に精通している人が
中途採用されました。

そのことを知っていたら
辞めないで頑張ったのにと思います。
それくらいわたしは仕事が好きでしたし、
やりがいを感じていました。

仕事を無責任に投げ出すことは
許されないと思います。
でも、体調不良で業務量の調整を
あらかじめ依頼したのだとしたら
それ以上頑張り『すぎる』必要はないと
思います。

業務量の調整をする職務の人間が
どの会社にもいます。
明確に職名が与えられていなくても、
もしあなたが急に休職することになったら
誰かしら調整する人が出てきます。
そうでなければ業務が回らないから。

おなかの赤ちゃんを守れるのは
確かにあなたしかいないかもしれません。

でも、仕事を辞めるのは最後の手段です。
『少しだけ休職させてもらう』という
選択ができないか検討してみてください。

確かに社内の人に
迷惑をかける選択肢かもしれません。
でも、ずっと仕事を続けていれば
挽回のチャンスはきっとあると思います。

仕事とおなかの赤ちゃんを
二者択一しなければいけないことが
本来はおかしなことなんです。

仕事を辞めず元気な赤ちゃんを産むこと。
それができるよう
最後の最後まで頑張ってほしいです。

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