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【胎児治療体験記】赤ちゃんとのお別れ(2)

赤ちゃんとのお別れの経緯

※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
できるだけ当時の記載のまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。

また、この赤ちゃんとのお別れの記事は
生理的に受け付けないという方もいると
思うので、
注意事項5をご参照いただいて
ご了承の上お読みいただきたいと思います。

記事記載日: 2009年06月16日

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長く短い5日間(2)~対面~

前回の日記 の続きです。

ハイケア回復室に戻って横になっても、
頭はぼーっとしたままでした。
無事にお産を終えてぼんやりしていたのは
達成感だけでなく、
点滴をしているときくらいから
38℃近く熱があったせいもあったようです。

しばらくして、助産師さんが
赤ちゃんを連れてきてくれました。
白いタオル地の産着を着て、
同じタオル地のアフガンに
くるまれていました。

ダンナによく似た、
かわいいかわいい赤ちゃん。
1550gとちょっと小さいけど、
永遠に目を開けることがないこと以外は、
普通の赤ちゃんとおんなじ。

ダンナもわたしも毛深いからか、
髪の毛はもうふさふさでした。

その表情は、
何かを悟った老人のようにも見えました。
一生懸命がんばって
疲れてしまったからなのか、
おおよそ赤ちゃんとは思えないような、
思慮深い表情。

助産師さんが退室した後、
『わーちゃん、よくがんばったね』
『本当によくがんばった』
ダンナと二人、赤ちゃんにそう、
声をかけました。

弟も来てくれたので、
ダンナと赤ちゃん、わたしと赤ちゃん、
弟と赤ちゃんと
それぞれだっこして
携帯で写真を撮りました。

ちなみに、母と赤ちゃんと二人の分は
母の携帯で撮ってほしいと言うので
母の携帯だけで撮っていたら、
後日なんと携帯を
トイレに水没させてしまいました(!)。

『わたしの携帯もたくさん
いい写真があるよ』と言われていたし
落ち着いたらデータをまとめようと思って
楽しみにしてたのに、
本当に本当に残念です…。

赤ちゃんのからだがいたまないようにと
赤ちゃんと一緒に
保冷剤を持ってきてくれていたので、
保冷剤といっしょのだっこ。

赤ちゃんが冷たいのは
どうしようもなく悲しかったけど、
さわったほっぺは
とてもやわらかかったです。

変な話かもですが、赤ちゃんが来る前に
「おでこにチューとかしていいですか?」
とB先生に訊いていました。

保冷剤と一緒に赤ちゃんが来ることは
聞いていたので
あんまり触ったりしてはいけないのかな、
と思ってしまいました。

でもどうしてもそれくらいしたいし、
一応先生に訊いておこうと思って。

B先生もきっと困ったと思いますが、
『1回くらいなら』とのこと。
いま考えると、そんなこと訊くなよって
感じですよね(;^_^A

写真はこの5日間で
たくさんたくさん撮りました。

赤ちゃんに何があったとしても
覚悟だけはしておこうと
妊娠中に死産を経験された方の体験談を
読んでいました。

『ともに生きる―たとえ産声をあげなくとも

↑そのときに読んだ本です。ご参考まで。

で、そのなかに
「写真とか撮っちゃいけないと思って
遠慮してたけど、
たくさん撮っておけばよかった」
と書いている方がいらしたのを
覚えていたためです。

可愛くて可愛くて
たくさん撮っておきたかったのですが、
普通は亡くなった方を撮ることなんて
ないからと、
遠慮される方の気持ちは
すごくよくわかります。

この本を読んでいなかったら、
1枚か2枚しか撮らなかったかも。
でも、赤ちゃんは亡くなった後も
たくさん撮られて
かわいそうだったのかもしれませんね(;^_^A

結局この5日間で撮った写真は
100枚以上になり、
フォトブック にまとめました。
このフォトブックは、
大事な大事な宝物です。

ちなみに、赤ちゃんの臍の緒や
髪の毛などを貰えてよかった、
と書いている方もいました。

「ああ、そういうこともあるかもね」
と思いましたが、
わたしたちはそうしなくてよかったかな、
と思うし、
実際そう望んでも
できなかったのかもしれない、
とも思います。

その理由は、次の日記に書きますが、
赤ちゃんの病状にあります。

しばらくして、A先生が見えました。
別の病院で診察の日だったのに、
わざわざ病院に来てくださっただけで
すごくうれしかったです。

「小児科の先生に
赤ちゃんを診てもらおうと思っています。
わたしたちは立ち会いますが、
すーさんたちはどうなさりますか?」

そう訊かれ、迷うことなく、
「立ち会わせてください」と言いました。

に続きます。

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