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【胎児治療体験記】赤ちゃんの治療(13)

胎児治療の経緯

※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
できるだけ当時の記載のまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。

記事記載日: 2009年05月27日

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赤ちゃんの治療(13)~手術も6度目なら~

4月10日の日記 の続きです。

(ちなみにこの日の昼間に
赤ちゃんはお空に旅立ったのですが、
日記は前日の夕方に書いたものを
予約配信にしていたので、
更新されています)

24週5日。
手術の道具が届き、
無事に手術をすることができる段取りに。
本当はその前日に手術予定でしたが、
A先生が忙しくて手術ができず。

まあこんなことも前にもあったので
いいんですけど。

手術も6度目、大分慣れてきました
(シャント設置の手術としては4度目)。

前回のシャント設置は
2回の失敗を経てのことだったので、
今回は1回で成功してくれるようにと
祈りながら、手術に臨みました。
でもまあ、
期待しすぎないようにしようとも
思っていましたが。

不思議なもので、お産って重なるときは
すごく重なるそうなんですよね。
潮の満干だとか、満月が近いとか、
天気とか。

この手術のころは病棟内が
そう慌しくない時期でした。

なので、
「いま病棟で
手の空いてる先生を呼んできて」
とA先生がおっしゃり、
今までの主治医の先生2名に加えて
ヘルプで先生が2名、
研修医が1名の総勢5名が
手術に立ち会うことになりました。
助産師さんも一番多いときは
4名くらい立ち会ってました。

それまでの手術では、
主治医の先生2名+助産師さん2名の
4名がいいところ。
助産師さんは特に、
妙に和気藹々として落ち着かなかったです。

A先生もサポートの先生のおひとりを
C、Cとファーストネーム(呼び捨て)で
呼んでらして、
研究室かここは!? って感じでした。

赤ちゃんの命がかかってるのに、と
最初はそのノリに驚きというか
ちょっと呆れてしまったのですが。

そうは言いながら
も誰よりも命の大切さを痛感しているのは
毎日赤ちゃんを診ていらっしゃる
先生たちのはず。

そう思い、
リラックスして臨んでいただいたほうが
いい結果になるかも、
なんて思い直しました。

A先生の普段とは違う様子が見られて
おもしろかったですし。

T大病院でも胎児手術は
年に1度あるかないかとかって話
(結局わたしだけで
7回手術したわけですが、
そういう赤ちゃんが年にひとりいるか
いないかってことなんでしょうね)。

先生方の勉強のため、
これから同じような患者さんが
現れたときのために
やっぱり数少ない症例・手術を
見ていただくのはいいことですよね。

でも、はじめましての先生ばかり
だったので、けっこう緊張。

そんなわけで、
いつもより先生が多かったので、
丁寧に検討を重ねながら
手術をされていたように思います。

サポートの先生のおひとり(D先生)は
超音波モニターをずっと監視、
もうおひとり(C先生)はA先生と検討
(B先生よりキャリアが
ありそうな様子でした)。

B先生はシャントの準備などに
集中できていたように見受けられました。

A先生は、時折ちょっとうれしそうに
研修医にいろいろと教えていました。
なので、それまでより
手術に時間がかかりました。

大勢のなかでの手術に、
時間経過のためか数回の麻酔の追加。
皮膚麻酔は効きも弱いし、
皮膚麻酔自体も痛いので、
ちょっとしんどかったです。

でも、モニターを監視されているD先生が
時折「大丈夫ですか?」と
声をかけてくださって、
それだけで気が休まりました
(普段は先生2名、赤ちゃんに全力投球で
わたしに気を配る余裕はない様子なので)。

やっぱり赤ちゃんの向きは
あんまりよくなくて、
赤ちゃんにシャントを通せても
尿の出口側に羊水がないということで、
羊水代わりに生理食塩水を入れようとして
失敗……。

今回もダメなのかな、なんて思っていたら。

また手術中に、
ちょこっと赤ちゃんの向きが変わりました。

すかさずA先生が、
「これならいけるかもしれない。C、行け」
とC先生に指示。

びっくりしたのはC先生。
「え、B先生じゃなくていいんですか?」
「いいから」とA先生は即答。
B先生も困惑気味ながら「お願いします」
と一言
(でもこの先生、
いつも困ったような様子なので、
自分で手術したかったのか
任せられてほっとしたのかは微妙)

で、なぜかサポートのC先生が
シャント設置をし、無事に成功。
B先生立場ないなあ、なんて思いながらも、
いつも頼りない感じなので仕方ないのかな
なんて思ってしまったり。

結局、所要時間は2時間弱と、
それまでの手術の倍近くかかりました。

無事に手術が成功し、
今までどおり翌日シャントの効果を見たら
退院できるかな、なんて、
このときは思っていました。

に続きます。

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