※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
できるだけ当時の記載のまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。
記事記載日: 2009年06月03日
赤ちゃんの治療(17)~優しいひとたち~
1日の日記 の続きです。
T大病院の産科では、
10日以上の長期入院になると
担当の助産師さんがつくことになっている
そうです。
1回目から4回目の手術をしたときは
3週間ほど入院したので、
そのときに助産師のEさんが
担当になりました。
物腰がやわらかく感じがいい方で、
顔もかわいい。
けっこう面食いなので
(しかも女性に対してその傾向が強い)、
かわいい助産師さんでよかったなって
思った記憶があります。
で、1泊2日(手術準備だけの入院)、
2泊3日(5回目の手術)と
2回の入院をはさんで、今回の入院。
入院がどれくらいの期間になるか解らない
とB先生には言われたけれど、
いま思えばその時点で長期入院が
予定されていたのかもしれません。
入院した日の夕方に
Eさんが病室に来てくれて、
今回の入院でも担当になれると思います、
と言ってくれました。
覚えていてくれて、
挨拶に来てくれてうれしいな、
と思いました。
でも、朝晩の血圧測定や赤ちゃんの
心音確認等は
部屋単位で日ごとに変わる
日勤か夜勤の助産師さんだったので、
担当と言われてもあんまり
ピンと来ていませんでした。
前回担当していただいたときは、
天気の話くらいしかした記憶もないし。
B先生への不信感を募らせていたので、
ママさん仲間に
「直接A先生に診察してもらうよう
お願いした方がいい」
とアドバイスを受けていました。
B先生に言うと角が立つから、
助産師さんに言った方がいいよ、とも。
で、さっそくその日の日勤の助産師さんに
お願いすることにしました。
ママさん仲間はわたしと違って、
切迫早産の危険があったり持病があったり、
赤ちゃんが双子だったりと、
妊娠継続に注意が必要な方ばかり。
わたしと違って行動の制限がある方も
多かったですが、
明るく前向きに入院生活を
過ごしていました。
自分だって辛いはずなのに、
みな親身にアドバイスしてくれました。
本当に優しくてあたたかいひとたちでした。
その日の夕方、
お隣さんがいないときを見計らって
Eさんが病室に来てくれました。
先生の話かなと思ったら、
それはお伝えしてありますとのこと。
じゃあなんだろう? と思ったら。
「すーさん、
入院していてお辛くないですか?
ママさん仲間とお話していても、
すーさんとは違うから、
解ってもらえないことって
ありますよね?」
その言葉をきいて、涙がこぼれました。
妊娠継続に不安がなく
元気なわたしには、
持病を抱えている不安や、
おなかの張りや痛み等の不安、
病棟内の狭い範囲でしか移動できない
ママさん仲間の辛さは解らない。
でも、ママさん仲間は、いまは辛くても、
お産を終えたら元気な赤ちゃんに会える
(重篤な病気がある可能性があれば
A先生がその旨診断されるので、
少なくともその可能性は
とても低いと思われているわけです)。
それは確かに、絶対的な違いでした。
ベビーカーの話を楽しそうにしている
ママさん仲間のそばで、
わたしは不安の方が大きくて
赤ちゃんの下着の一枚も買えなくて。
ちょっとしんどいなと思うことも
正直なところありました。
そんな不安ばかり感じている自分が
情けないという気持ちもあって、
気づかないふりをしていたけれど。
だから、
そのことが辛くて泣いたわけじゃない。
自分でも蓋をしていた辛さに気づいて
声をかけてくれたEさんの優しさに、
それまで抑えていたいろいろな気持ちが
あふれ出してしまったんです。
みっともないなと思いながらも
なかなか涙が止まらないわたしの話を、
Eさんは根気強く聞いてくれました。
親身に話を聞いてくれたり
他愛もない話をしたりして、
入院生活を明るいものにしてくれた
ママさん仲間に
細やかな気配りと優しさで
わたしを励ましてくれたEさん。
この方たちに会えただけでも、
T大病院にお世話になって
よかったと思っています。
次 に続きます。
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