※この記事は過去に書いたものです。
手を入れるとその当時に感じた気持ちなども
こぼれおちてしまいそうなので
できるだけ当時の記載のまま掲載しています。
感情的な部分や稚拙な部分もありますが、
ご了承ください。
また、この赤ちゃんとのお別れの記事は
生理的に受け付けないという方もいると
思うので、
注意事項5をご参照いただいて
ご了承の上お読みいただきたいと思います。
記事記載日: 2009年06月18日
長く短い5日間(4)~川の字~
昨日の日記 の続きです。
ハイケア回復室に戻り、
赤ちゃんが帰ってきてから、
助産師さんが来てこう言いました。
「すーさんは明日か明後日には
退院できます。
赤ちゃんはすーさんが入院している間は
一緒にいられます。
T大病院では特に葬儀社さんの
斡旋はしていませんが、
こうしたケースに対応しているところが
少ないので、紹介はしています。
もう営業時間外になるので
業者さんとは連絡が取れず、
業者さんは土日はお休みなので、
しあさっての月曜日の朝一番で連絡して、
その日に火葬になると思います。
こちらで紹介している業者さんに
お願いされる場合、
すーさんの退院後は病院で
赤ちゃんを預からせていただきます。
もちろん、面会はできますよ」
そう聞いて、
赤ちゃんをひとりで病院に置いていくのは
嫌だと思いました。
でも、その業者さんにお願いする場合は
赤ちゃんを連れて帰ることは
できないとのこと。
「もしそれがお嫌でしたら、月曜日まで
すーさんには入院していただいて
赤ちゃんと一緒に月曜日に
退院していただくという方法もあります。
ただ、その場合は入院が長くなるので、
個室に移っていただきます」
土曜日か日曜日までの入院なら
治療の範疇なので
ハイケア回復室の入院でいいけれど、
月曜日までハイケア回復室を
占領することはできないそうです。
また、赤ちゃんが亡くなっているので、
赤ちゃんと一緒にいるためには
個室に入らないといけないとのこと。
ダンナと相談して、月曜日まで
入院させてもらうことにしたら、
今夜にでも個室に移ってほしいと
言われました。
…日曜日までハイケアにいられれば
日曜まで個室料金かからないんだけどなあ、
と思ってしまったわたしは、
やっぱりセコいんでしょうねえ…。
その後、父と兄も到着。
父は、「残念だったな」と、
ひとこと言いました。
最初はわたしたち夫婦のことを考えて
産むことに反対していた父も、
内心では初孫を
楽しみにしてくれていたようでした。
本当に本当に申し訳ない気持ちに
なりました。
兄も赤ちゃんの顔をまじまじと見て
可愛いな、と言ってくれて。
目のこの辺とかダンナに似てるでしょ?
なんて話をしました。
せっかくみんなそろったからと
ダンナに家族6人の写真を撮ってもらい、
両親と兄は帰っていきました。
弟はそれまでも何度も
お見舞に来てくれていたこともあって、
個室に移るまではと残ってくれていました。
しばらくして、個室に移動。
最初の入院で入った個室 でした。
個室は7部屋くらいあるのですが、
なんとなくなじみのある部屋になって
よかったなって思いました。
病院の産着はすこしごわごわしてそうな
タオル地の産着だったので、
ダンナが買ってくれた服に
早く着替えさせてあげたかったのですが、
移動してから、と言われていました。
なので、個室についてすぐ、
赤ちゃんを着替えさせてあげることに。
そのときに、ダンナと弟と三人で
手形と足形を取りました。
助産師さんが着替えのときに
一緒に手形・足形を取りましょうと
ハンコ用のインクを
持ってきてくれていたので。
母親学級の記載ページの見開きの逆側、
フリーページを開いて、
「ここに押しましょう」と助産師さん。
母子手帳の母親学級の日付や
内容を押したハンコと同じ、紫のインク。
おてても足も、ちっちゃくて可愛かった。
ちゃんとつめもあって。
つめたく閉じた手を優しくひらいて、
右手、左手。
足も右足、左足と取ってから、
きれいにインクをふき取りました。
最初で最後のおむつ替えもしました。
病院で紙おむつを着けてくれていたけど、
ダンナに念のため買ってきて
もらっていたので、
自分で替えてあげたくて。
個室なので、ストレッチャーでよければ
ダンナも泊まれると言われていたので、
ダンナも病院に泊まることになりました。
着替えを終えて、すでに時間は11時近く。
面会時間は8時までですが、
特別に遅くまでいていいと
言われていた弟も
ストレッチャーをベッドに
ぴったりくっつけてくれてから、
帰っていきました。
夜寝る前に飲んでくださいと言われ
渡されていた、白く丸い錠剤ひとつ。
母乳を止めるための薬だそうです。
こんな薬だけで母乳が止まっちゃうのかと
しんみりしながら飲んで、
ダンナと赤ちゃんと川の字になって
眠ることに。
ダンナと赤ちゃんと一緒に寝られることを
うれしく思いながら、
眠りにつきました。
次 に続きます。
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